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研究開発プログラム


英虞湾の環境再生へ向けた住民参加型の干潟再生体制の構築

三重県・英虞湾の干潟再生の実装地で、地域の住民を招いてのイベントが開催されました。
再生干潟の実装活動を、さまざまなステークホルダーの協働に広げる~「英虞湾の環境再生へ向けた住民参加型の干潟再生体制の構築」~
年月日:平成22年4月
場所:英虞湾 石淵池
活動の紹介

 「英虞湾の環境再生へ向けた住民参加型の干潟再生体制の構築」は、三重県水産研究所・国分秀樹研究員を代表者とする実装活動です。
  三重県・英虞湾では海底にヘドロが溜まるなどの環境悪化が、真珠養殖業に深刻な打撃を与えています。国分研究員のグループは、JSTの地域結集型共同研究事業(2003年~2007年)で過去に干潟であった土地を干潟に再生するための研究を行い、得られた研究成果をRISTEXの「研究開発成果実装支援プログラム」で社会実装しています。
  実装の地として選ばれたのは、英虞湾・湾奥部にある2haほどの過去に干潟であった調整池、「石淵池」。今年4月、海と調整池を隔てる水門を開放、淡水化していた石淵池は約50年ぶりに海水で満たされました。今後3年かけて干潟を甦らせる計画です。

「干潟・アマモ場の生きもの観察会」

 2010年9月 11日。実装地・石淵池で、地域住民を招待しての「干潟・アマモ場の生きもの観察会」が開催されました。
  英虞湾にはかつて干潟だった土地が185haもあり、これから各地で干潟に戻す活動を広げていくためには、地域の住民やステークホルダー(活動に関わる利害関係者)の方々の参加が欠かせません。
  今回のイベントは干潟に海をきれいにする働きや海の生きものを育てる働きがあることや、再生した干潟にたくさんの海の生きものが戻ってきていることを地域の人々に伝え、干潟の大切さを実感してもらったり、環境学習の場として活用してもらうことが目的で、約3カ月に1回、開催されています。
  残暑が厳しいなか、地元の小学生やそのご家族、また市や県の職員など40名ほどの方々が集まり、普段は静かな石淵池が賑わいました。


自然干潟で海の生き物を採取

採取した生きものを調べて属性で分類
 大潮の日でしたが、残念ながら石淵池が干上がるほどは潮が引かなかったため、堤防の外の自然干潟でスコップとバケツを持ち、生きものを採取しました。二枚貝、巻貝、サヨリやボラの稚魚などの魚。大きな重たい石をどけると、カニがものすごいスピードで逃げていきます。
  みんなで捕まえた自然干潟の生きものは30種類。一方、国分研究員たちが事前に採取した石淵池の再生干潟の生きものは17種類でした。水門開放からわずか半年足らずですが、確実に海の生きものが戻ってきています。肉眼でもボラの稚魚の群れやクラゲなどを見つけることができました。

再生干潟で観察されたクラゲ

ボラの稚魚の群れ

アサリが海水をきれいにする働きがあることを説明

再生干潟にコアマモの苗を植える
 最後に子どもたちが再生干潟に入り、水産研究所で育てたコアマモの苗を、自分の名前を書いたプレートと共に植えました。
■関連リンク
三重県水産研究所(http://www.mpstpc.pref.mie.jp/SUI/)
英虞湾自然再生協議会(http://agobay.org/index.html)

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