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採択プロジェクト

平成21年度採択 研究開発成果実装支援プロジェクト

発達障害の子どもと家族への早期支援システムの社会実装

実装責任者 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 児童・思春期精神保健部 部長 神尾 陽子

はじめに

 社会において人々と繋がって生きているという満足感を持って暮らすのに必要な、対人コミュニケーションの発達に問題を抱える子どもは,子ども全体の数%と想定されています。わが国の乳幼児健診は世界に誇る高い受診率を維持していますが,長い将来にわたって重要となる、言語以外のノンバーバルな対人コミュニケーションの発達についてはこれまで注目されてきませんでした。社会的発達の困難を抱える子どもたちの多くは,困難の早期徴候が見逃されているために支援を受ける機会が乏しいというのが現状です。そのような子どもと家族に対する早期支援のための人材育成は,まさに喫緊の課題と言うことができます。
 本活動では,支援を必要とする子どもを地域で早期発見し,適切な発達評価や育児への助言を行った後に専門機関につなぐことができるように,地域の保健師や小児科医が系統的にスキルアップでき,かつ相互の臨床的経験知を共有できるe-ラーニングを活用した学習ツールを開発します。こうした研修システムを通して,発達に問題を抱えるお子さん,ご家族をいち早く支援するための早期支援システムの構築を目指しています。

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活動内容

 本活動が最終目標とするのは,全国のどこの地域に住んでいても,支援を必要とするすべての子どもとその家族が、乳幼児健診などの地域資源を活用して,適切な助言や支援につながっていくようになることです。当面の目標は、健診にかかわる保健師など乳幼児健診に携わる専門家が,
(1)1歳から3歳までの乳幼児の対人コミュニケーションの発達を的確に評価し,
(2)ひとりひとりの子どものアセスメント結果に基づいて,具体的な育児に関する助言をし,
(3)お子さんとご家族への継続的な支援とフォローにつなげる,
ことを自信を持って実施できるようになることで,より多くの地域で早期支援を提供できる社会システムを広げてゆくことを目指して活動しています。 
 そのための前段階として,実装対象に立候補した自治体(京都府舞鶴市、愛媛県新居浜市など)において,上記の(1)(2)(3)のステップにに関するスキルを高めること,を支援していきます。各地域の実情に合わせて最適な形で発達障害早期支援のシステムおよびネットワークを実装し,支援を必要とするすべての子どもたちとその家族への支援が地域で共有され,一定の向上が達成されていることが3年後の私たちの目標です。

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年度別採択プロジェクト

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