研究開発プログラム「犯罪からの子どもの安全」
研究開発テーマの概要
領域の目標2と3を達成するために、公募による研究開発プログラムを推進します。推進に当たっての問題意識と想定される主要な研究開発プロジェクトの例は以下のとおりです。
- 防犯対策の基盤となる科学的知見及び手法の創出
近年、欧米を中心に犯罪予防を科学的かつ合理的に推進するための知的基盤が整備されつつあり、防犯対策の科学的な効果検証の要請が高まっています。我が国においても、防犯対策の立案における科学的知見の活用や取り組みの効果検証及びフィードバックが課題となっています。 例えば、子どもの犯罪被害の実態や、違法・有害情報が子どもに与える影響など、防犯対策に結びつく知見を科学的根拠に基づいて集め、その活用方法を提言すること、子どもの発達段階に応じた能力や地域のボランティアが担いうる負担などを考慮に入れて、これまで実践されてきた防犯教育や防犯活動を評価・分析し、対策の効果を測定する手法を確立することなどが考えられます。その際、単に欧米で有効性が示された知見の収集・分析に留まらず、我が国独自の文化や法制度、社会システムを考慮した上で、どのような対策が有効かを検証する視点が求められます。 - 科学的手法・知見を活用した、地域の実情に合わせた効果的かつ持続的な防犯対策の創出
地域社会で活発に行なわれている子どもを守る取り組みを、効果的かつ持続的なものとするためには、科学的手法及び知見をどのように活かすかが課題です。また、取り上げる問題や対策、地域の実情によって、子どもを犯罪から守るための取り組み、関与する主体やその連携、防犯技術の活用のあり方などはさまざまですが、子どもの犯罪リスクの低減という視点からは、地域社会システム全体の設計とその実践及び評価が求められています。例えば、子どもの健全な育成を損なわないよう注意しながら、地域を構成する多様な主体が効果的に防犯対策を実施していくための設計手法について科学的根拠に基づき提言すること、特定の地域において対策を実施し、その効果を科学的に評価することなどが重要です。すでに防犯対策に使用され、または近い将来に使用されることが見込まれる技術については、それらを地域の防犯対策に用いて効果を評価すること、将来使用される可能性がある技術については、有効な技術開発のあり方と社会の受容について指針を示しておくことが必要になります。このようなプロジェクトを実施することにより、プロジェクト終了後も、地域において科学的根拠に基づく犯罪予防の重要性が認知され、地域の実情の変化に合わせて対策を更新していくサイクルが定着することを期待します。
このプログラムでは、研究開発プロジェクト及び(具体的なプロジェクト提案の作成のための)プロジェクト企画調査を実施します。実施期間は、プロジェクトについては1〜5年間、企画調査については半年間を予定しています。
研究開発プロジェクト
平成21年度採択課題
- 子どもを犯罪から守るための多機関連携モデルの提唱
石川 正興(早稲田大学 法学学術院 教授)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:421KB) - 犯罪の被害・加害防止のための対人関係能力育成プログラム開発
小泉 令三(福岡教育大学 教育学部 教授)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:462KB) - 被害と加害を防ぐ家庭と少年のサポート・システムの構築
辻井 正次(浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター 客員教授/ 中京大学 現代社会学部 教授)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:319KB) - 子どもの犯罪に関わる電子掲示板記事の収集・監視手法の検討
中村 健二(立命館大学 情報理工学部情報システム学科 助手)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:765KB) - 演劇ワークショップをコアとした地域防犯ネットワークの構築
平田 オリザ(大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター 教授)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:2434KB)
平成20年度採択課題
- 子どものネット遊び場の危険回避、予防システムの開発
下田 博次(特定非営利活動法人 青少年メディア研究協会 理事長)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:260KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:471KB) - 犯罪から子どもを守る司法面接法の開発と訓練
仲 真紀子(北海道大学 文学研究科 教授)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:360KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:925KB) - 虐待など意図的傷害予防のための情報収集技術及び活用技術
山中 龍宏(独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター傷害予防工学研究チーム チーム長)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:519KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:691KB) - 計画的な防犯まちづくりの支援システムの構築
山本 俊哉(明治大学 理工学部 教授)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:1,203KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:1,530KB)
平成19年度採択課題
- 子どもの見守りによる安全な地域社会の構築 ハート・ルネサンス
池ア 守(特定非営利活動法人 さかいhill-front forum 理事長)
平成19年度研究開発実施報告書(PDF:1,110KB)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:3,835KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:4,248KB) - 系統的な「防犯学習教材」研究開発・実践プロジェクト
坂元 昂(社団法人 日本教育工学振興会 会長)
平成19年度研究開発実施報告書(PDF:934KB)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:1,611KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:1,700KB) - 子どもの被害の測定と防犯活動の実証的基盤の確立
原田 豊(科学警察研究所 犯罪行動科学部 部長)
平成19年度研究開発実施報告書(PDF:739KB)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:669KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:1,378KB) - 犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発
藤田 大輔(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター 教授/大阪教育大学 附属池田小学校 学校長)
平成19年度研究開発実施報告書(PDF:303KB)
平成20年度研究開発実施報告書(PDF:282KB)
平成21年度研究開発実施報告書(PDF:287KB)
プロジェクト企画調査
平成20年度新規採択課題
- こころに着目して被害と加害をともに防ぐ
辻井 正次(浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター 客員教授)
企画調査終了報告書(PDF397KB)
事後評価結果報告書(PDF96KB) - 子どもの感情理解・統御能力の測定と訓練
箱田 裕司(九州大学 人間・環境学研究院 教授)
企画調査終了報告書(PDF1303KB)
事後評価結果報告書(PDF193KB)
平成19年度採択課題
- 子ども中心の体験型安全教育プログラムの開発
清永 賢二(日本女子大学 人間社会学部教育学科 教授)
企画調査終了報告書(PDF:3114KB)
事後評価結果報告書(PDF:101KB) - 子どものネット遊び場危険回避、予防システム開発の提案
下田 博次(群馬大学 社会情報学部 教授)
企画調査終了報告書(PDF:752KB)
事後評価結果報告書(PDF:102KB) - ITを用いた子どもの安全確保の研究開発
松本 勉(横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授)
企画調査終了報告書(PDF:1121KB)
事後評価結果報告書(PDF:104KB) - インテンショナル・インジュリー予防のための情報技術
山中 龍宏(産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター内CIPEC代表)
企画調査終了報告書(PDF:1042KB)
事後評価結果報告書(PDF:104KB) - 地域の防犯まちづくり活動計画策定推進支援ツールの開発
山本 俊哉(明治大学 理工学部建築学科 准教授)
企画調査終了報告書(PDF:1596KB)
事後評価結果報告書(PDF:101KB) - 幼稚園・保育所等における幼児の安全管理手法確立のための研究開発
渡邉 正樹(東京学芸大学 教育学部 教授)
企画調査終了報告書(PDF:6639KB)
事後評価結果報告書(PDF:96KB)
実行可能性調査
平成21年度採択課題
- 保健室ネットワークによる子どもの危険への対処
宮尾 克(名古屋大学大学院 情報科学研究科 教授)
実行可能性調査終了報告書(PDF:973KB)
実行可能性調査とは、研究開発プロジェクトとしての実行可能性を半年間で調査し、その結果に基づき、あらためて採択・不採択についての評価を行うことを条件としたものである。
評価を実施した結果、研究開発プロジェクトとしての採択には至りませんでした。
評価
中間評価
研究開発プログラム「犯罪からの子どもの安全」同プログラム平成19年度採択研究開発プロジェクト中間評価について
平成22年6月
研究開発プログラム「犯罪からの子どもの安全」同プログラム平成19年度採択研究開発プロジェクト中間評価については、平成21年11月から進められ、平成22年5月25日に報告書がとりまとまりましたので公表します。評価に関する資料として公表するものは、次の通りです。