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地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会

ごあいさつ

脱温暖化をめざして
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センター長挨拶

社会技術研究開発センター長 有本 建男
センター長 有本建男

  来年は、社会技術研究開発センターの設立理念である、世界科学会議のブダペスト宣言が発表されてから10年になります。この宣言は、科学の21世紀の責務として、20世紀までの「知識のため」だけでなく、「平和のため」、「持続的発展のため」、「社会のため」という、新しい目指すべき価値を格調高く謳ったものです。
  現在では、この考えは、世界中の科学技術政策の大きな潮流となっています。その背景には、20世紀の科学と技術の急激な発展が、人々の生活水準の向上に大きな貢献をした一方で、地球温暖化、資源エネルギーの枯渇をはじめ人類の生存から人々の日々の生活にまで大きな負の影響を生み出しているという深い反省があります。
  こうした理念や反省をどうやって研究開発の現場で具体化し、その成果を社会に実装するのか。これは言うは易く行うは難いことです。1世紀以上にわたって築かれてきた近代科学技術の制度体制への大きな挑戦といえるからです。
  “社会技術”を標榜する当センターは、こうした時代の要請に応えるため、研究開発領域の設定、課題の選定、研究開発体制の構築、研究開発の進行管理などについて、社会の関与者との対話・参加を大きな柱に事業の改革を進めています。今年からスタートする「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」研究開発領域は、上にのべたブダペスト宣言とセンターの改革方向に沿ったものと確信しています。
  すでに、堀尾領域総括のリードで、領域アドバイザーの先生方、研究開発課題を担当していただく産・学・官・市民の方々との頻繁な打ち合わせを行なっており、課題一つ一つの成果だけでなく、領域全体として社会へ新しい価値を生み出して行くことを目指しています。未だ確立した方法はありません。走りながら様々な工夫を加えつづけていく必要があります。社会に役に立つセンターを目指して、様々な関与者の方々と交流しながら、自覚と覚悟を持ってこの事業に取り組んでいきたいと考えています。―以上―