社会的課題の調査分析、課題解決のための連携・協働の基盤作り
社会技術研究開発センターでは、社会的課題の調査分析や、課題解決のための連携・協働の基盤となる活動を進めています。
1.新たに研究開発を進める必要のある課題を抽出するための活動
社会技術研究開発センターは、社会的・公共的価値の創出を目指し、研究開発資金配分を通じて社会の具体的な問題の解決に寄与することを目的とした機関です。
この目的のため、センターでは社会の具体的な問題を対象とした「研究開発領域」を設定し、研究開発を推進する「社会技術研究開発事業」を実施しています。
「研究開発領域」の設定に当たっては、新たに研究開発を進める必要のある課題を抽出するため、まず、予備調査で社会の問題として捉えられる多種多様な事象を抽出します。
報告書「将来予想される社会問題の俯瞰的調査-社会技術研究開発事業 研究開発領域探索のための予備調査-」(2010年7月公表)(PDF:2,454KB)
2010年度も引き続き、社会問題を別々に解決しようとするのではなく、相互に関係し合った複雑な問題であると捉え、社会問題全体を貫く共通項を発見するため、「2020年の人材及びリスク対応社会シナリオ」を作成しました。
シナリオ「2020年人材及びリスク対応社会シナリオ」(2011年4月公表)(PDF: 1,800KB)
エグゼクティブサマリー(2011年4月公表)(PDF: 706 KB)
報告書「社会問題の抽出・シナリオ設計業務」(2011年4月公表)(PDF: 8,170KB)
その後、文献調査や主要関連データの調査を行うとともに、さまざまな分野の専門家を招き、問題を俯瞰的に把握するための『俯瞰ワークショップ』を開催。“近々顕在化が予想される社会問題”、“領域のテーマとすべき社会問題”、“社会問題の解決アプローチ”について議論し、数点、特に重要と考えられる問題を領域候補として絞りこみます。
領域候補はテーマ別にワークショップを行い、重要性や緊急性についてさらに深く議論し、文献調査やヒアリング調査等を実施、さらに関与者の方々による課題の深掘りを行って、研究開発領域候補の絞り込みを進めます。
2.研究会やワークショップ等の開催による社会の関与者との対話や意見収集
様々な分野の学識経験者や各界の方々を中心としたメンバーにより、科学技術と社会の間の課題などに関して俯瞰的な観点から議論を行います。その議論や成果は社会に発信し、対話を進めます。
日本の科学技術が長期的に発展してゆくために基盤となる考え方や規範を考察するため、「科学技術と知の精神文化―新しい科学技術文化(仮称)の構築に向けて―」研究会を行っています。この研究会は(財)国際高等研究所とも連携をとりながら進めています。
外部の機関等との連携を拡大しつつ、社会との対話を進める活動を実施しています。その一環として、平成19年度には、日本学術会議や学協会等との共同開催により、「特別シンポジウム『21世紀、科学技術とどう向き合っていくか』」(平成19年11月)を実施しました。